うんちくメモ

ただのメモです。内容は妄想の可能性があります

Windows 環境の10gR2 RAC FCF構成時のパブリックLAN全断時動作

・10.2.0.3,10.2.0.4では不具合によりコネクションプールの再接続が行われない

参考KROWN:127829


本来の動作は下記の通り

・障害ノード側のVIPがフェイルオーバー
・障害ノード側のサービスがフェイルオーバー
・障害ノード側のリスナーがダウン
・APサーバは障害ノードのコネクションをクリーンアップし、生存ノード側へ新規コネクションプールを作成(既存の約半数)※FCF構成時

[原因]
evmlogger が使用する定義ファイル (evmlogger.conf) の event 定義にパブリックLAN障害時定義が無いため、onsによるFANイベントが発生せず、障害ノード上リスナーからインスタンス情報が解除されないため。
同様にAPサーバ側にもFANイベントの送信がされないためコネクション再接続が行われない(?)

[対処策]
以下のエントリをRAC構成ノード全ての evmlogger.cofへ直接記述し、CRSを再起動する

定義ファイル: %ORA_CRS_HOME%evm\admin\conf\evmlogger.conf

 --追記内容-----------------------------------------------------

   # Forward public network down event
   forward {
       name      oraha_pnwdown

       filter    "[name ora.ha.*.vip.pnwdown]"

       command   "%ORA_CRS_HOME%\bin\racgevtf.exe pnwdown"

       maxqueue        100
   }
 --ここまで-----------------------------------------------------

※%ORA_CRS_HOME% には環境に合わせたフルパスを記述
※「# Forward relocatefailed event」の後に追記する